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代表の4年後に潜むワナ 
2015-10-27

おはようございます、鳥井修です。今日もラグビーについて。

 

 

W杯や五輪で好結果を残し、高い期待の中で臨んだ4年後の大会で失速――。団体競技の日本代表が陥りがちな穴に思える。サッカー代表も16強に進んだ02年と10年W杯の次の大会は、1次リーグで敗退している。1人の力量が突き抜けていれば五輪を2連覇、3連覇することも可能な個人競技と違い、様々な要素が複雑に絡み合う団体競技の代表チームが4年に1度の舞台で続けて結果を出すのは、かなり難しいことなのだろう。

 

 

サッカー女子日本代表のなでしこジャパンが11年W杯で優勝した後、15年大会でも準優勝したのは例外だが、これは佐々木則夫監督をはじめ、メンバーがほとんど同じという条件が大きかった。今回のラグビー日本代表には当てはまらない。

 

 

「19年日本大会で日本が準々決勝に進むのは非常に難しいだろう。カギとなるポジションに人数が足りない」。ジョーンズHCは帰国直前の記者会見で代表の先行きを案じた。4年後はその指揮官だけでなく、メンバーはかなり変わりそう。

 

 

選手自身が危機感を抱いているのは頼もしい。「また若い選手がジャパンに入ってくると思うが、今回の勝利がハードワークに裏打ちされたものだということをしっかり分かってほしい。それを自分も代表に入るとしたら伝えていきたい」と大野は話す。

 

 

リーチ・マイケル主将(東芝)も気を引き締める。「(今回のメンバーで)19年大会に出る選手は僅かしかいない。後から代表に入ると、11年大会の悔しさが分かっていない、喜ぶことしか分かっていない、本当にどれだけ厳しいか分かっていない選手がいると思う。厳しさをどうやって19年に続けていくか考えないといけない」

 

 

選手が持つ危機感は試合当日の激しさだけでなく、4年間の練習に臨む姿勢にも影響する。チームとしての成長度を大きく左右する。次の日本代表は「創業はやすく守成は難し」に似た難題と取り組むことになる。

 

 

選手だけに背負わせるべき問題ではないだろう。ジョーンズHCがあれこれ頭をひねったように、日本協会や周囲のサポートが問われることになる。