こんばんは，鳥井修です。

7/20～22まで「ＫＡＫＫＩＮ秋田」エネルギー施設見学会で岐阜県瑞浪市・土岐市。名古屋市に行ってきました。

瑞浪市では瑞浪超深地層研究所に行き，高レベル放射性廃棄物の安全な地層処分に資するための実験施設（地下500ｍの坑道）にも入らせてもらいました。エネルギー安全保障の観点からも核燃料サイクルは必要不可欠であり，高レベル放射性廃棄物の最終処分問題は解決しなければならない問題であります。また，事業者（電力）にとっても大きな問題であり，地層処分に関する課題や現状を知ることが出来，大変勉強になりました。東日本大震災以降，核燃料サイクルをはじめ，最終処分場の選定など，なかなか進まない状況にありますが，今回見学会で得た知識を多くの方に伝えていければと思います。

ＫＡＫＫＩＮ（核兵器廃絶・平和建設国民会議）は世界の恒久平和を願う立場から，新たな運動理念に基づき，具体的に諸活動を進め，また，加盟組織，地方組織ならびに支援団体との連携を深め「核兵器 の廃絶・原爆被害者の支援」，「総合的なエネルギー政策の確立・原子力の平和利用」，「平和建設のための活動」等について，積極的に取り組むとともに政策 提言を行っていくこととしている。

【東濃地科学センター】
原子力発電により不可避的に発生する高レベル放射性廃棄物の安全な地層処分に資するため，地震や火山などの地殻変動や気候変動の研究を行っている。

【瑞浪超深地層研究所】
岩盤や地下水を調査する技術や解析する手法の確立，深い地下で用いられる工学技術の基盤の整備を目指している。そのため，主に花崗岩を対象として，岩盤の強さ，地下水の流れ，水質などを調べたり，実際に地下に立坑及び水平坑道を設置して研究を行っている。

【土岐地球年代学研究所】
土岐地球年代学研究所のペレトロン年代測定装置は地層や地下水に残された過去のイベントの年代を数万年前までさかのぼって明らかにする装置。ペレトロン年代測定装置は，炭素元素中にたった1兆分の1しか含まれない炭素14を使って年代を測るために，様々な装置から構成されている。