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日本企業の「稼ぐ力」
2015-02-13

おはようございます。鳥井修です。

 

昨日は穏やかな天気だったが、今日からまた寒気の影響で荒れる模様。朝起きると風が非常に強い。強風による停電事故など起きないようにと願う。さて、今日は日本企業の「稼ぐ力」について。
2015年3月期の上場企業の経常利益は、最高益だった08年3月期を7年ぶりに上回る見通し。株価もこれに呼応し、12日には日経平均株価が07年7月以来7年7カ月ぶりの高値を付けた。

 

企業は構造改革でリーマン・ショックを乗り越え、世界で需要を取り込む自動車や、スマートフォン(スマホ)市場が広がる通信が全体の利益をけん引している。
12日の日経平均は前日比327円04銭(1.85%)高の1万7979円72銭となり、昨年来高値を更新。日中には一時、1万8000円台に乗せる場面があった。米景気の回復が加速するとの見方から外為市場で円相場が1ドル=120円台に円安が進むと、輸出関連を中心に買いが広がった。

 

稼ぐ力への評価を象徴したのがトヨタ自動車だ。最高益を見込む15年3月期の連結営業利益がさらに上振れする見通しだと4日に公表。株価はこの日も2%高で、東日本大震災後につけた安値から3倍強に上がった。

 

ソニーなど構造改革の成果が実る企業の広がりも全体の底上げにつながっている。上場企業全体(金融など除く)の15年3月期の経常利益は、08年3月期の過去最高益を更新する見通しだ。さらに16年3月期も増益を見込めるとする声もあり、「海外投資家に業績拡大への期待が強い」
リーマン・ショックを挟んで日本企業の稼ぎ方も変わってきた。業種別の今期の予想経常利益では、自動車・部品が6.2兆円と最も多く稼いで全体をけん引。原価低減で足腰が強くなったところに円安の追い風が吹き、利益は08年3月期を15%上回る。通信はスマホの拡大で収益に厚みが増した。建設や鉄道も7年前より稼いでいる。

 

 

電機は組み立てメーカーよりも独自の技術力を持つ部品メーカーに利益が集まる構図が鮮明だ。村田製作所はスマホ向けの電子部品が好調で、今期の連結経常利益は7年前より8割多い。一方で商社や鉄鋼は当時の利益水準に届かない。新興国経済が減速し、資源や素材価格の下落が逆風だ。

 

市場環境を7年前と比べると、円相場はほぼ変わらないが、長期金利が大きく下がった。実体経済の成長力が落ち、金融緩和で市場に流れ込んだ資金が株価を支えている面も大きい。日銀や公的年金による株式の購入も株価を後押ししている。