おはようございます。鳥井修です。今日はは電力域外供給について。
東京電力が100%子会社のテプコカスタマーサービス(TCS、東京都江東区、川崎敏寛社長)を通じ、中部・関西両電力エリアへの攻勢を強めている。
関電エリアでは国内コンビニエンスストア最大手のセブン―イレブン千店舗(計約3万2千キロワット)に10月から供給を行う大型契約を獲得した。大阪に続き、8月には名古屋にも営業拠点を設けるなど積極姿勢が目立つ。一方、中部・関西の両電力も首都圏市場攻略に着々と布石を打っており、守る立場の東電は厳しい対応を迫られている。東電の域外進出が引き金になって、三大都市圏で電力間競争が過熱しつつある。
「価格破壊に近い。我々がとても対抗できないほど安い料金が提案されている」。関電エリアで営業するある新電力(特定規模電気事業者)幹部はこう話し、TCSへの警戒心をあらわにする。
今回明らかになったセブン―イレブン・ジャパンとの契約は、昨年のヤマダ電機に続き、東電の域外進出を象徴する案件になりそうだ。関係者によると当初は部分供給を使い、100店舗程度への電力供給を想定していたというが、ふたを開ければ店舗数で約10倍の大型契約だった。
セブン―イレブンが近畿地方で展開する約2300店の半数弱が10月以降、関電からTCSに電気の調達先を切り替える。TCSは電力供給だけでなく、店内の設備を高効率化するソリューション提案もセットで行ったようだ。
2018-11-15
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